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おおたみんなの家の園長ブログ

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ノロウイルスの患者急増 注意呼びかけ 1128 46分 NHK

ノロウイルスなどによる感染性の胃腸炎の患者が、ことしはこの5年間で最悪のペースで増えていることから、厚生労働省は、食べ物による感染を防ぐため、飲食店などに対し、手洗いや調理器具の消毒などを徹底するよう呼びかけています。

ノロウイルスは、感染力が非常に強く、患者が吐いたものなどに触った人の手などを介して、口から感染し、激しいおう吐や下痢を引き起こします。

国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科から報告されるノロウイルスなどによる感染性の胃腸炎の患者数は、先月中旬から増え始 め、今月18日までの1週間で1医療機関当たり11.39人となっています。

これは、この期間としては、この5年で最も高い値です。

また、先月から全国の飲食店や旅館などで起きたノロウイルスによる食中毒は37件で、患者はおよそ1100人に上っているということです。

このため厚生労働省は、食べ物による感染を防ぐため、飲食店などに対し、石けんで手洗いするほか、調理器具を85度以上の熱湯で1分以上消毒すること、それに、感染した人が使った食器などは塩素系の消毒剤で洗うことなどを徹底するよう呼びかけています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121128/k10013801361000.html 

(以上ニュース引用)

 

 ノロウィルスによる感染性胃腸炎の予防法は、経口感染を防ぐために「手洗いとマスク」が有効です。「私は丈夫だから」「感染したことがない」などと過信してしまうと、結果、親が感染ルートになって我が子が感染してしまう・・・という可能性が高くなります。「感染するかもしれない」という意識で、しっかり予防しましょう。

 これからのシーズンでは忘年会なども多くなり、とくに駅や居酒屋などのトイレや繁華街などでは、嘔吐物を目にする頻度が高くなります。

 この嘔吐物は半径2~3mは飛散しているため、飛散した吐物を気づかないうちに触れたり踏んだり、乾燥した吐物が粉上になり空気中に舞って吸い込んだり、またコートなどの上着に付着したりする可能性が高くなります。そしてそのまま自宅に帰宅し、無意識に家庭内へノロウィルスが持ち込まれるという感染が多いようです。

 このようにノロウィルスに限らず、インフルエンザ等これから流行りやすい感染症は、私たち親が外から家庭に持ち込む可能性があることを自覚しておきましょう。

 予防策として、『戸外から帰ったら必ず念入りな手洗いをする』『飲食する前にも手洗いをしっかりおこなう』『戸外から帰ったら上着やマスクを玄関先で脱いで、部屋の中には持ち込まない』という行動パターンを意識して行うと良いでしょう。

 健康で元気に年末の繁忙期を乗り越え、楽しいお正月を迎えましょうね!

幼稚園と保育園の違いとは?

年長のそら組は、半年を残さず「学校教育」という節目を迎えるとても大切な時期です。いろいろな活動をとおして、就学の準備に取り組んでいきます。

さて、よく耳にする声として、保育園は遊ぶところ、幼稚園はお勉強するところ、といった話しがあります。保護者の皆様はどのようにお感じでしょうか。

実は現行の憲法、法律において、乳幼児はその成長や発達に応じて、等しく養護や教育を享受できる権利を保障されています。法律上では保育園も幼稚園もともに「3歳以上児には教育」を提供する義務があり、加えて保育園には「3歳未満児への養護」の提供が義務とされています。ここで言う「教育」とは学校教育を指し、保育園も幼稚園も学校教育に向けて集団的な学習態度や協調性、生活習慣の自立などを身につけることが求められ、「養護」とは子どもが生活習慣などを徐々に自立しておこなえるように保育者が援助することを指しています。この根拠となる法令として、保育園は「保育所保育指針」に、幼稚園は「幼稚園教育要領」にそれぞれ準拠すべきとされ、その内容はほぼ同一になっています。よって、幼稚園でも保育園でも、子どもたちは均しく教育を受ける権利が保障されているということになります。

しかし、学校に近いスクール形式などの形を整え、個別的かつ形式的な学びに重きを置いている傾向が強い幼稚園と、自由な雰囲気で楽しく遊びながら、集団的かつ体験的な学びに重きを置く傾向がある保育園とでは、やり方や環境の違いから保護者の方々が受ける印象も異なって見えるでしょう。保育園も幼稚園も長い年月、それぞれに独自の歴史を重ねてきたこともあり、教育の環境や方法論には違いがあります。

最近では、少子化の影響を受けた幼稚園が園児確保のために、3歳未満児(保育園の1~2歳クラス)から預かり保育をおこなうケースも増えて、平成27年度から変わるといわれる保育制度改革では、幼稚園と保育園が認定こども園という新たな施設に一元化される予定なので、両園の違いはますます無くなっていくでしょう。

法律では3歳以上児には教育、3歳未満児には養護を提供するとされていますが、人間の成長や発達を3歳以上と未満で区切ることはできません。幼・保の施設形態などに拘らず、連続する成長や発達とその個人差を考慮して、生まれて間もない生活全般を依存する存在から、体験によって徐々に自立し、やがて生活全般のすべてが自立できるように、またその自立に向けた成長や発達の過程で、さまざまな人間関係や科学的な不思議と出会って、協調する楽しさや学ぶ面白さなどを体験的に生活中で身につけられるように、養護と教育を一体的に提供すべきでしょう。

そして、子どもたちが愛されている実感によって自己肯定できるよう、大人も子どもたちと共に学び育っていきたいと思います。

運動会

おはようございます。

本日10月27日は、第2回おおたみんなの家の運動会です。

 

子どもたちの日ごろの行いが良いので、天気もバッチリです。

少し気温が上がり切らず、風が出ないことを祈ります。

 

開園から2年、初の年長児が晴れの舞台で躍動します!

年長児を中心に、子どもたちがやりたい競技を、子どもたちと職員が一緒に創り上げてきた運動会。

思い出に残る運動会になるよう、職員は子どもたちが輝けるようサポートに徹します。

がんばれ!子どもたち!

 

汗と高さと怖さと揺れと…

f:id:ootaminnanoie:20121020130805j:plain f:id:ootaminnanoie:20121020111300j:plainスカイツリーです。

週末のスカイツリーは、朝早くに行っても、上がれるのは昼です。

昼以降は夕方から夜の都会を見たいお客さんでますます混みます。

要は一日中、長蛇の列です。

 

並ぶのと高いところが大嫌いな私が、田舎の兄弟の上京記念にと行って参りました。

一言で言うなら、自爆行為。

 

上がるエレベーターはたった1分弱で345メートルに達します。日本のエレベーター技術のイノベーションはすごい。そして、話題のエレベーター内のテーマは「秋」。黄金の鳳凰が舞う見事な伝統工芸でした。

さあ、345メートルといえば、東京タワーの天辺より上です。さらに、451メートルの最上部に上がると、眼下の都会はミニチュアです。東京だけでなく、関東一円+富士山や近海の島まで見渡せます。

すばらしい(と言いつつ、高所恐怖から遠くにしか目をやれませんが)。

 

ただ、ちょっと、あれ?何だか、揺れてないですか?

え!揺れてますよね…!!

免震構造、暴風対策で、揺れることでエネルギーを逃がす…?

へ、へぇ〜…す、すごいですね。でも、もういいです。降ろしてください…涙。

 

帰りのエレベーターのテーマは「夏」で、江戸キリコの花火が輝いていた…そうです。私は膝の脱力感と手足の汗に気を取られ、顔を上げずに地上でした。

 

異次元の世界最高のパノラマビュー、皆様もぜひご堪能ください。

 

積み木遊びが教えてくれること

子どもたちは積み木遊びが大好きです。

創造性を育む神器と言えるくらい、どうにでも自由に組合せができます。

また、最初から壊れることが分かっているので、遊ぶ子どもたちは壊れてもまた積み上げて、繰り返し繰り返し創造します。やがてコツをつかむと、かなり大がかりなものをつくります。

ブロックやラキューにもそれぞれ良さがありますが、組んで作ったものが一定固定され、子どもが望む、望まないにかかわらず、壊れないようにしてくれます。だから、ブロックやラキューの作品が壊れたときの子どもの反応は、積み木が壊れたときとは全く違う反応が生じます。それはまるで、壊れない玩具を壊されたような錯覚が、子どもの中で生じているように感じます。

もうひとつ、積み木には「壊れる」という前提があるので、遊びの中の子どもの姿に、慎重に大切に積み上げたり組み合わせたりしようという子どもの加減や調整が見られます。この子どもの行動を見ていると、モノを大事にあつかうということにつながるんじゃないかな・・・と思うシーンをたびたび見かけます。壊れやすいから大切に慎重に扱う。壊れないと思っていると、意外に雑な扱いをする気がします。

遊びをとおして、子どもが身につけている感覚や価値観、それを私たち大人も共有して、大切に育んでいきたいですね。

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園舎の裏に…

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園舎の裏、線路沿いのフェンスに、「ムカゴ」を見つけました。このつるをたどれば、自然薯にたどり着くはず。私の子どもの頃は、これを見つけたらお爺さんやお婆さんに報告して、鍬を片手に一緒に堀り出しにいっていました。「他の人には内緒だぞ」と普段無表情なお爺さんが笑みを浮かべて言ったのを覚えています。

でもここは線路内…掘れません。残念。

都会の片隅で、昔懐かしい自然の恵みに出会いました。

メンタルタフネス

引っ越してから初の投稿になります。今後、まめに更新しますので宜しくお願い致します。第1回目は、園だよりからの再掲です。

 

メンタルタフネス

 先日閉会したロンドンオリンピック、日本選手の活躍は素晴らしかったですね。「最近の若者は、精神的に弱い」などと言われますが、ロンドン五輪の選手たちの活躍をみると、そんな事はないと思いました。

 一昔前なら精神的なプレッシャーで実力を十分に発揮できずに負けてしまうこともあった場面で、例えば体操の内村選手やレスリングの吉田選手などたくさんの若い選手が、プレッシャーをはね除けて実力どおり、またはそれ以上の力を発揮しましたね。しかし、ストレスや挫折等で会社や学校に行けなくなるなど、メンタルタフネス(精神的な強さ)が弱い人も増えていることは確かです。

 メンタルタフネスは乳幼児期からの体験の積み重ねによって左右されるといわれています。つらいこと、苦しいことを乗り越え、失敗しても恐れずに何度もチャレンジするなどの体験によってメンタルは鍛えられますから、過保護にストレスなく育てば、メンタルタフネスの弱い大人に育つかもしれません。オリンピック選手などは、幼い頃からスポーツを通して苦しい体験やチャレンジ、失敗や挫折も山ほどして、大舞台でも臆することのない強い精神力を手に入れたのでしょう。

 私たち親が子どもの頃は今のような利便性はなく、幼いうちから自立や自律を求められ、成長するにつれ知恵を使った創意工夫や試行錯誤をせざるを得ませんでした。よって、今でいう苦労や失敗、ストレスや挫折などは当たり前に体験してきました。 「若い時の苦労は買ってでもしろ!」と親が怒鳴っていたのは、利便性向上に伴う精神的弱化を見越した知恵や警告だったのかもしれません。

 メンタルタフネスを育てるためには、子どもが直面する苦しい体験や失敗などを親が取り除くのではなく、子どもが転んでもすぐには手を差し伸べずに自分で立上るまで見守り、励まし、何度もチャレンジと失敗を繰り返す子どもを精神的に支えるという過程こそが重要なのではないでしょうか。

 これらの行為や過程は時間がかかり、大人は心配や失敗させたくない愛情、忙しさからつい口や手を出したくなりますが、私たちが育った過程と何ら変わりない子どもの姿が、今もそこにあるのです。私たちの子ども時代と同じように、大人はぜひ転ばぬ先の杖を出さずに見守り、待って、彼らの体験を保障してあげたいですね。

 事故や大きな怪我、事件などを防ぐための配慮は十分に必要ですが、大人が心配だからと言って必要以上に危険や体験の機会を排除すると、子どもは体験することでしか学べない自分の身を守る術や予見力、失敗や挫折から再起するメンタルタフネスを身につける機会を失います。本人にどうすればよいかを考えさせるために、適切に安全を守る術や状況の判断を親子で話し合ったり、気づくヒントを与えたりしながら子どものチャレンジを見守り、できたときには大いに誉めて、自己肯定感やメンタルタフネスを育てたいですね。