おおたみんなの家

おおたみんなの家の園長ブログ

震災から2年

 

3月11日です。東日本大震災から2年が経ちました。

あらためて、被災され命を落とされたすべての方に哀悼の祈りを捧げます。

また未だ避難生活を強いられている方々、放射能汚染に向き合って生活されている方々、そして被災地でも笑顔を絶やさず育っている子どもたちに、本当の春が一日も早く訪れるよう、被災地の方々の想いに耳を傾け、私にできること、私たちにできることを着実に行動していきたいと思います。

あの日の記憶はまだ今も、鮮明に映像として頭の中にあります。

ガタガタガタガタ、ガッシャン!ガッシャン!という音と共に、振幅の長い揺れがかなり続いたことを覚えています。その後すぐの大きな余震、約6時間かけて保育園に迎えに行った息子との再会、帰宅困難職員の搬送、ギューィギューィ!ギューィギューィ!と不意に携帯から鳴り響く地震警報・・・などなど、人生で初めて「どうしようもない」という不安に駆られた日でした。

そして、見たこともない津波や倒壊の惨状が映し出されるテレビ、情報が錯綜しながらも必死に冷静を呼びかけるラジオなどで、時間の経過と共に「想像を超える震災」がリアリティを増していく不安や恐怖、焦りのような感覚を、いまでもはっきり覚えています。

あれから2年。

被災地にも足を運びましたが、津波や原発事故による被災地域以外の都市部地域は、震災直後から見れば、平時の生活状況に戻りつつあるようです。しかし、やはり津波や原発事故による被災地域は、まだ瓦礫の撤去が終わって平地になったまま。高台移転はその面積拡充のための開発や道路等インフラ整備が進まなければ難しく、現状では面積も限られているようです。福島県内では、放射線量が高くて子どもが戸外で遊べる時間をまだ制限している地域もあります。

被災した方々や子どもたちのために、私たちにできることは何か、私個人にできることは何か・・・自問自答しながら、まずは子どもたちのためにできることを保育関係の仲間と共に取り組んでいます。よく「かわいそう」とか「痛みを分かち合いたい」とか主観的な同情を言う人がいますが、何より現地の方の思いや要望に耳を傾け、その充足のために行動し続けることが必要なのだろうと考えています。

被災地を忘れずに、具体的に行動や活動をして支援や応援し続けること。そして、もしかしたら私たちも被災する可能性があり、その備えをしっかりおこなっておくこと。そういう気持ちや行動を奮い立たせる3月11日にしたいと思います。