おおたみんなの家

おおたみんなの家の園長ブログ

積み木遊びが教えてくれること

子どもたちは積み木遊びが大好きです。

創造性を育む神器と言えるくらい、どうにでも自由に組合せができます。

また、最初から壊れることが分かっているので、遊ぶ子どもたちは壊れてもまた積み上げて、繰り返し繰り返し創造します。やがてコツをつかむと、かなり大がかりなものをつくります。

ブロックやラキューにもそれぞれ良さがありますが、組んで作ったものが一定固定され、子どもが望む、望まないにかかわらず、壊れないようにしてくれます。だから、ブロックやラキューの作品が壊れたときの子どもの反応は、積み木が壊れたときとは全く違う反応が生じます。それはまるで、壊れない玩具を壊されたような錯覚が、子どもの中で生じているように感じます。

もうひとつ、積み木には「壊れる」という前提があるので、遊びの中の子どもの姿に、慎重に大切に積み上げたり組み合わせたりしようという子どもの加減や調整が見られます。この子どもの行動を見ていると、モノを大事にあつかうということにつながるんじゃないかな・・・と思うシーンをたびたび見かけます。壊れやすいから大切に慎重に扱う。壊れないと思っていると、意外に雑な扱いをする気がします。

遊びをとおして、子どもが身につけている感覚や価値観、それを私たち大人も共有して、大切に育んでいきたいですね。

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